桐生 最下位でも「自分の走りできた」 今季初戦は「そんなに悪くない」

[ 2018年5月12日 22:45 ]

男子100メートルで最下位の9位でゴールし、インタビューに応じる桐生祥秀
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 陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(22=日本生命)が12日、100メートルの今季初戦となるダイヤモンドリーグ上海大会に出場し、10秒26(向かい風0・5メートル)で9位だった。桐生との一問一答は以下の通り。

 ――前半はいい感じで飛び出したように見えた。

 「後半も別に、先週21秒(3日の静岡国際の200メートル)で走った選手が、今、10秒2台まで来ているので。決勝などで最後力んでゴールしてしまうことが今まであったけど、今回はそんなこともなく、最後まで自分のレース展開を意識して走れたと思います」

 ――どんなレースイメージだったか。

 「これが初戦なので、自分の今の走りがどんなものかなという感じでした。メンバーというより、自分が何秒で走れるかなということを考えていました」

 ――シーズン初戦としては過去にないレベルの高いメンバーだった。

 「離されてはいますけど、(他の選手も)10秒2台が多かった中で、初戦で2台を出した。これが3台だったら話は違うけど、夏に向けて調子を上げていくという面では、自分としてはそんなに悪くないのかなと思います」

 ――世界のトップとやり合える手応えを感じたか?

 「夏になったらもっといけるというのはあります。このメンバーの中で、最後まで自分の走りができたのは良かった」

 ――楽しかったか?

 「そうですね。(100メートルが)半年以上ぶりなんで。初戦としては、最下位からスタートなので、ここから上がるしかない。このメンバーで落ち着いて走れたというのは、来週(20日のセイコー・ゴールデングランプリ=ヤンマースタジアム長居)も落ち着いて走れると思う」

 ――9秒台を出した後の試合ということで注目があった。意識をしたか。

 「ないですね。9秒台は僕から発信していることではないので。自分としては2018年のスタート。9秒台選手というのは、何も思わなかったですね」

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