リーチの読みズバリ 相手反則誘って7PG獲得 骨折明け初先発で存在感

[ 2018年5月12日 19:14 ]

スーパーラグビー(SR)第13節   サンウルブズ63―28レッズ ( 2018年5月12日    秩父宮 )

<サンウルブズ・レッズ>インゴール直前でタッチに押し出されるリーチ(右)
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 サンウルブズはレッズ(オーストラリア)と対戦し、63―28で今季初勝利を挙げた。開幕からの連敗は9でストップ。63得点はSR参入3年目でチーム史上最多となった。

 肋骨骨折明け初先発となったフランカーのリーチ(東芝)が、さすがの存在感を見せた。前節まで4勝を挙げていたものの、先発15人中10人が20代前半と若いレッズを相手に、日本代表主将の読みは的確だった。サンウルブズは前半2分、7分と敵陣での相手ペナルティーに乗じ、PGで得点。ラインオフサイドや味方キックの際のオブストラクションなど、不用な反則を繰り返す相手を弱点を読み切った。

 プロップ浅原(東芝)が「相手が反則をしてくれて助かった。マイケル(リーチ)が“ボールを持ち続けると相手がペナルティーをしてくれる”と(チームに)声を掛けた」と振り返ったように、ボールを保持することで相手の反則を誘発。反則→PGを繰り返し、試合の主導権を握った。結局、トライ数は6―4も、SOパーカーが7PGを全て成功させ、最終得点は63―28とダブルスコア以上。戦術面で完全に相手を上回った。

 リーチ自身も「プレーのコントロールが良かった。外にスペースがなければ、内側をFWで攻めて、スペースができたら外を攻める。ヘイデンも素晴らしい仕事をしてくれた」と話す。冷静沈着なゲーム運び、状況に応じた戦術の選択と、サンウルブズでは主将ではないもののリーダーシップを発揮したリーチ。日本代表としてイタリア、ジョージアと対戦する6月に向けても「ちゃんと準備をすれば結果は出る」と頼もしく語った。

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2018年5月12日のニュース