関学大が日大に抗議文 アメフト悪質反則で

[ 2018年5月12日 20:02 ]

 アメリカンフットボールの関西学院大学と日本大学の定期戦で日大選手による悪質な反則行為で選手が負傷した問題に関し、関学大アメフット部の鳥内秀晃監督らが12日、兵庫県西宮市内で記者会見し、日大に対して反則行為についてのチームとしての見解や正式な謝罪を求める抗議文を送付したことなどを明らかにした。同日、日大は川崎市内で関西大学戦を行ったが、関東学生連盟から厳重注意とされた内田正人監督の姿はなかった。関東学連によると、内田監督から当面、指揮を自粛するとの連絡があったという。

 定期戦は6日に東京都内で行われた。日大選手は、パスを投げ終えて無防備な状態だった関学大のクオーターバックに背後から激しくタックルするなどした。関東学連は10日に当該選手の対外試合出場禁止などの処分を発表。関学大によると、負傷した選手は全治3週間と診断され、脚にしびれが出ている。

 関学大の鳥内監督は「これが認められたらスポーツは成り立たない。あってはならないこと」と怒りをあらわにした。日大から誠意ある回答がない場合はこれまで51回続いた定期戦は行わないとした。関東学連に対しても関学大側へのヒアリングを行うことなどを求めた要望書を提出した。

 関東学連は今後、規律委員会を設置し、詳細な調査を行った上で最終的な対応を決める。日大の森琢ヘッドコーチは「適切な場所、適切な形で対応させていただきたい」と話すにとどまった。

続きを表示

2018年5月12日のニュース