最初は人違いと…サンウルブズ姫野 高校以来のNo・8先発「体張っていく」

[ 2018年4月6日 12:20 ]

スーパーラグビーでは初めてNo・8で先発する姫野
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 スーパーラグビー第8節、サンウルブズ―ワラタス(オーストラリア)は7日午後2時15分に東京・秩父宮ラグビーでキックオフを迎える。6日は試合会場でキャプテンズラン(前日練習)が行われ、今季6戦目での初勝利を目指すサンウルブズはNo・8としては初先発の姫野和樹(23=トヨタ自動車)が「(ロックやフランカーより)ボールを持つ機会が増えると思う。ディフェンス(での違い)はラインアウトに入らないぐらい。考えすぎずに体を張っていこうと思う」と抱負を述べた。

 今季デビューしたスーパーラグビーではフランカーとロックでプレーしており、No・8での先発は春日丘高(愛知、現中部大春日丘高)以来。コーチ陣から最初にNo・8を言い渡された際は「徳永(祥堯)さんと僕を間違えているのかなと思った」と苦笑したが、「アタックの強みをもっと生かしてほしいということでは。No・8ではいろいろなスキル、パスとか判断とかが必要になってくる。いろいろと経験してほしいという願いもこもっているのかな」と話した。対戦相手のワラタスは、「名プレー集を見て試合に臨んでいる」ほど憧れるオーストラリア代表のマイケル・フーパー(26)がフランカーで先発。「テレビで見ていた選手と対戦できるのは凄くうれしい。胸を借りるつもりでやりたい」と表情をほころばせた。

 サンウルブズのスコット・ハンセン・コーチは「姫野は新しい挑戦となるが、彼はFW第3列は全てできる。ワークレートを見ても素晴らしいプレーを見せてくれると思う」と期待。帝京大の先輩でもあるSH流大(ながれ・ゆたか)主将(25=サントリー)も8―9のコンビプレーに「不安はない」と話し、「意外とスキルもあるので問題なくできる」と太鼓判を押した。チームは開幕5連敗で、フランカーのリーチ・マイケル(29=東芝)が肋骨を骨折して3〜4週間離脱とケガ人にも苦しんでいるが、前週は試合がなかったため流主将は「リフレッシュできた。ラグビーへの意欲も湧いて今までで一番いい感触がある」という。今季は前半の早い時間帯に相手に流れをつかまれる試合が多く、「練習から最初の20分を意識しようと声を出してやってきた。積極的にアタックするマインドを持って仕掛けていきたい」と初勝利へ意気込んだ。

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2018年4月6日のニュース