横野レイコ氏 “女人禁制”相撲協会に「なあなあになることを恐れる空気」

[ 2018年4月6日 21:12 ]

大相撲ののぼり
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 相撲リポーターの横野レイコ氏が6日放送のカンテレ「報道ランナー」(月〜金曜後4・47)に出演。大相撲で慣習とされる“女人禁制問題”に言及した。

 この日は兵庫県宝塚市で行われた春巡業で、女性市長の中川智子氏が土俵上のあいさつを希望したが、相撲協会に断られた。結果として土俵下からあいさつし、悔しさをにじませた。大相撲の慣習、伝統があらためて注目される中、横野リポーターが現在の相撲協会内部の考え方を解説。

 巡業では過去にちびっこ相撲などで土俵に女性が上がったこともあるとした上で、「今の春日野巡業部長は伝統を守りたいという出羽海一門の理事の方ですから、女性はちびっこ相撲であっても、今は上げないという考え方」と指摘した。

 背景として、巡業で慣例を緩和することで、本場所に影響する考え方が存在することをあげた。「(巡業で)1回許しちゃうと20年後、30年後は本場所の土俵に(女性が)上がってもいいんじゃないか、という声になってしまうから。なあなあになることを恐れる空気は、協会内には新しい意見もある中で、ありますね」

 一方、取材活動で女性が入れない場所がある点には“規制緩和”の必要性を口にした。

 「支度部屋に女性は入れない。私だけじゃなく、最近は新聞社でもカメラマンに女性の方が増えていますから、そういう方も支度部屋の中の撮影はできない。取材においては、少し変わってもらえると、全社的にもいいんじゃないかなと思ったりします」

 女人禁制が慣習となった理由について聞かれた横野氏は「私も考えたことがないです。どの親方も、女性は上がっちゃいけない、と。いろんな説があるんですけど」と答えた。その上で、「土俵の部分は力士たち、協会員が大事にしている部分。そこのル―ルに関しては協会員の方たちの意見を尊重するべきでは、と思います」と持論を述べた。

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2018年4月6日のニュース