西地区プレーオフ最後の切符争いが激化 ナゲッツがティンバーウルブスを下して勝率で並ぶ

[ 2018年4月6日 15:08 ]

22得点を挙げたナゲッツのマーリー(AP)
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 NBAは5日に各地で6試合を行い、西地区全体9位のナゲッツは地元デンバーで同8位ティンバーウルブスに100―96(前半51―54)で競り勝って4連勝。両チームともに3試合を残した段階で44勝35敗となった。

 22得点を挙げたジャマール・マーリー(21)は92―93で迎えた残り1分46秒に2本のフリースローを成功。万能センターのニコラ・ヨキッチ(23)は16得点、14リバウンド、9アシストをマークし、残り6・6秒にはウィル・バートン(27)が外したシュートを押し込んで勝利を決定づけた。

 直接対決では今季1勝1敗。ディビジョン内(どちらも西地区ノースウエスト所属)の成績でナゲッツの8勝6敗に対し、ティンバーウルブスが9勝6敗と上回っているために勝率は同じながら順位はそのまま。ただし両者はミネアポリスで行われる1日の最終戦で再び激突するため、プレーオフ最後の切符の行方(地区8位まで)はレギュラーシーズンの82試合目までもつれる可能性が大きくなった。

 日程的にはティンバーウルウルブスが有利。今後2試合の相手はすでにプレーオフ進出の可能性が消滅しているレイカーズとグリズリーズで、これに対してナゲッツは西地区全体10位のクリッパーズと3位トレイルブレイザーズとの対戦が待っている。

 東地区全体3位のキャバリアーズは地元クリーブランドで7位ウィザーズに119―115(前半59―54)で競り勝って5連勝を飾って49勝30敗。レブロン・ジェームズ(33)が33得点中14得点を第4Qに集中させ、9リバウンドと14アシストも記録して土壇場で試合をひっくり返した。

 キャバリアーズは第4Qの残り7分35秒で17点差、残り3分16秒でも10点差を追う展開だったがここから逆転。胸の痛みを訴えてダウンしていたティロン・ルー監督(40)が10試合ぶりに陣頭指揮を執った試合は最後までもつれる大接戦となった。

 ルー監督はこの日、スモールフォワードのセディ・オスマン(22)を今季7人目の先発ポイントガードとして起用。オスマンは15分の出場で8得点、3アシストに終わったが、ジェフ・グリーン(31)が21得点、カイル・コーバー(37)が13得点をマークするなど、ベテラン陣の奮起で接戦をものにした。

 キャバリアーズは休む間もなく6日に敵地フィラデルフィアで東地区全体4位で12連勝中の76ers(48勝30敗)と対戦。負けると東地区全体で3位から4位に転落するとあって、今季の中で最も大事なロードゲームになりそうだ。

 ウィザーズは東地区全体8位のバックスと同じ42勝37敗。復帰3戦目のジョン・ウォール(27)が38分出場して28得点と14アシストを記録するなど“完全復調”をアピールしたが、勝機がありながら白星を逃した。

 西地区全体4位のジャズは同10位のクリッパーズを退けて4連勝。同2位ウォリアーズは東地区全体5位のペイサーズに敗れて連勝は3でストップした。

 リーグ全体の「第1シード」となったロケッツは24点をリードしながら残り6秒で追いつかれたが残り0・8秒、クリス・ポール(32)のフローターが決勝点となって、西地区全体3位のトレイルブレイザーズを振り切った。

 <その他の結果>

*ペイサーズ(47勝32敗)126―106ウォリアーズ(57勝22敗)

ネッツ(26勝53敗)119―111*バックス(42勝37敗)

*ロケッツ(64勝15敗)96―94トレイルブレイザーズ(48勝31敗)

*ジャズ(46勝33敗)117―95クリッパーズ(42勝37敗)

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