伊調馨 練習再開に意欲「応援してくださっている皆さまに感謝」

[ 2018年4月6日 22:27 ]

レスリング女子の伊調馨
Photo By スポニチ

 レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)、伊調のコーチだった田南部力氏が日本協会の栄和人強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に提出された問題で、日本協会は6日に東京都内で対応を協議する緊急理事会を開催した。

 日本協会は伊調らに対する栄氏のパワーハラスメント行為があったと認定。理事会後の会見では、福田会長が「今回のパワハラについて、関係者ならびに国民の皆さまにご心配、ご迷惑おかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪し、栄氏が強化本部長を辞任したことを発表した。

 さらに、馳浩副会長は伊調が練習再開に意欲を見せていることを明らかにした。伊調は「少し体を動かして、練習を開始したい」と話しており、所属先を通じ、練習場所の確保について相談があったという。馳副会長は「関係者と協議中」としつつも、「伊調さんは近いうちに練習着に着替えてトレーニングする気持ちになっている」と説明した。

 一方、伊調は所属するALSOKを通じ「本日、日本レスリング協会が第三者委員会による調査結果について公表しましたが、まだ内閣府の調査が続いておりますので、最終的にはその調査結果を待ちたいと思います。日本レスリング協会がアスリートファーストの確立に尽力されることを信じており、私も協力してまいります。あらためて応援してくださっている皆さまに感謝申し上げます」とのコメントを発表した。

 同協会が設置した弁護士3人による第三者機関は、伊調ら19人に聞き取り調査を実施。6日公表された報告書では、同選手を指導した田南部氏に対するものを合わせ、2008年8月から18年3月8日までの間のパワハラ4件を認定した。

続きを表示

2018年4月6日のニュース