松山“過去最大”激痛で棄権「一生ゴルフできない怖さある」

[ 2018年2月4日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー フェニックス・オープン第2日 ( 2018年2月2日    米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71 )

フェニックスOP第2ラウンドのスタート前に棄権した松山英樹
Photo By 共同

 大会3連覇を目指していた松山英樹(25=LEXUS)は左手親指付け根付近の痛みのため第2ラウンドのスタート前に棄権した。復帰のめどは立っておらず、治療のため日本に一時帰国する可能性もある。今大会は初日69で回って首位と5打差の29位だった。リッキー・ファウラー(29)とブライソン・デシャンボー(24=ともに米国)が通算10アンダーでトップに立った。

 松山はスタート前に棄権を申し出て、61〜63年のアーノルド・パーマー以来55年ぶりの大会3連覇は消滅した。第1ラウンドの13番でティーショットを放った際、左手親指付け根付近に激痛が走った。テーピングを施しマッサージなどの治療を受けて回り切ったが、この日も痛みは消えなかった。「無理したらできるかもしれないけど、やってしまったら一生ゴルフができないんじゃないかという怖さはある。やめた方が賢明かなと。3連覇が懸かっていたが、それ以上に痛みが勝った」と嘆いた。

 午前10時半にコース入り。パット練習を終えて練習場に移動したが、テークバックでクラブを上げられないほどだった。スイングのたびに痛みで顔をゆがめた。飯田トレーナーに胸部や腕のマッサージなどを受けたものの良くならなかった。「何球か打ったけど、もうスイングができないのでやめた。いろんな治療をしてもらったが、治らなかった」と吐露した。

 左手親指付け根は、13年11月にも痛めた箇所で左母指手根中手関節炎と診断され、その後2試合を欠場。翌14年1月に復帰したが、同年3月にも再発し棄権した。ただ今回は「痛みは出たことあるけど、初めての痛みだった」と話した。

 4月のマスターズ(米ジョージア州)を考えると無理はできない。次は15日開幕のジェネシス・オープン(米カリフォルニア州)に出場予定だったが「どうするか迷っている。(3月1日開幕の)メキシコ(選手権)もスキップするかもしれない」と復帰時期は未定。「原因を調べて痛みのない状態でプレーしたい」と話し、検査や治療などのため帰国する可能性も示唆した。

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2018年2月4日のニュース