羽生「団体」回避 右足首回復を優先、ぶっつけで個人種目へ

[ 2018年2月4日 05:30 ]

 フィギュアスケートの日本男子のエースで、右足首故障からの復帰を目指す平昌五輪代表の羽生結弦(23=ANA)が9日に始まる団体戦を回避する方向になった。年明けに強化拠点のカナダのトロントで氷上練習を再開したばかり。男子で66年ぶりの2連覇を目指す16日からの個人種目に照準を合わせるとみられる。

 昨年11月の練習で高難度の4回転ルッツで転倒。右足首のじん帯を損傷し、腱と骨に炎症も見つかった。昨年末の全日本選手権を欠場したが、昨季の世界選手権優勝などの実績が評価され、平昌五輪代表に選ばれた。

 4年前のソチ五輪では団体戦のショートプログラム(SP)に出場した。そこで1位となり、その勢いに乗って個人で金メダルを獲得した。だが、今回は団体戦の負担を考慮し、個人種目一本に絞って調整する意向。関係者によると団体のSPは宇野昌磨(トヨタ自動車)、フリーは田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)の起用が有力という。1月11日の「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式に「平昌五輪に向け、強い気持ちを持って日々過ごしています」とコメントを寄せた羽生は、右足首の回復に万全を期し、ぶっつけで勝負の個人種目に臨む。

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2018年2月4日のニュース