16歳・麗楽ビッグエア銀 平昌で“真央超え”最年少メダルへ

[ 2018年1月29日 05:30 ]

冬季Xゲーム ( 2018年1月27日    米コロラド州アスペン )

Xゲームで優勝した岩渕
Photo By 共同

 独自のルールで実施する大会で、16歳の岩渕麗楽(キララクエストク)がスノーボードの女子ビッグエアで71・00点で2位に入った。この大会のスノーボード種目の日本女子最高位を更新し、スロープスタイルと2種目に出場する平昌五輪では冬季五輪日本女子最年少メダルに挑む。世界選手権覇者のアンナ・ガサー(26=オーストリア)が86・00点で優勝した。

 1メートル49の小柄な、やまとなでしこが両手を目いっぱい広げてアピールした。回転方向の異なる2種類のジャンプの合計点で争い、20分間で次々に演技を行うジャムセッション方式。岩渕は3回目に3回転の大技「バックサイドダブルコーク1080(縦2回転、横3回転)」を完璧に成功させた。

 板をつかむグラブもがっちり入れて着地は全く乱れなかった。テレビカメラを向けられると「良かったー」と無邪気に胸をなで下ろした。初出場での銀メダルは、06年スーパーパイプ(ハーフパイプ)3位の山岡聡子をしのいでスノーボード種目の日本女子最高位。「メダルを獲れてうれしい。バックダブルの完成度と成功率を上げることもできた。この舞台を経験できて本当に良かった」と特別な大会を満喫した。

 Xゲームは招待選手だけが出場でき、スノーボード界では五輪と同じように重要視されている。繰り上げ出場だった26日のスロープスタイルは、コース状態も悪く5位止まり。ただし、この日は世界女王のガサーとソチ五輪スロープスタイル金のジェイミー・アンダーソン(27=米国)の間に割って入り、前哨戦で最高のアピールを済ませた。

 初めてのXゲームを終え、次はいよいよ初めての五輪がやって来る。冬季五輪の日本女子最年少メダルは10年バンクーバー大会での浅田真央(フィギュアスケート)の19歳5カ月。ビッグエアとスロープスタイル、16歳の岩渕には“真央超え”となる最年少メダルのチャンスが2度用意されている。

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2018年1月29日のニュース