【玉ノ井親方 視点】阿炎、竜電台頭 来場所へ光見えた

[ 2018年1月29日 07:45 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2018年1月28日    東京・両国国技館 )

八角理事長から賜杯を受け取る栃ノ心
Photo By スポニチ

 鶴竜は後半戦に入って相撲がちょっと雑な感じになった。前半は体もよく動いていて、久々に横綱らしい相撲を見ることができた。それが11日目に引いて負けてから歯車が狂った。久々の土俵で疲れもあったと思う。ただ、5場所ぶりに15日間土俵に上がって11番勝てた。来場所はもっと良くなっていくんじゃないかな。

 上位陣では高安が目立っていた。太腿肉離れの影響で序盤は足の動きが重い印象だったけど、徐々に上り調子になった。優勝争いという意味では前半の3敗が響いた。そのうち1敗は栃ノ心戦。勝っていれば、賜杯争いの流れが変わった可能性もある。栃ノ心の優勝は大変な刺激になったと思うよ。新入幕の阿炎や竜電もいい相撲を取っていた。新鋭が出てくると上位陣の刺激になる。来場所の楽しみがまた一つできたね。(元大関・栃東)

続きを表示

この記事のフォト

2018年1月29日のニュース