スノボ平野歩夢 史上初の連続4回転決めてXゲーム優勝 五輪金へ視界良好

[ 2018年1月29日 12:49 ]

平野歩夢
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 スノーボードなどを独自のルールで行う冬季Xゲームのスノーボード男子スーパーパイプ(ハーフパイプ)が28日、米コロラド州アスペンで行われ、平昌五輪代表の平野歩夢(19=木下グループ)が史上初の連続4回転を決め、99・00点を叩き出して優勝。16年オスロ大会に続く2度目の大会制覇を果たした。

 史上最高難度の演技構成を完遂した平野は「これを狙って、やろうと思って大会に来ていた。それがクリーンにできたし、初めて大会で決められたのが1番」と満足感に浸った。3回の演技のベストスコアで争い、1回目は93・00点で2位。昨年大会覇者のスコット・ジェームズ(23=オーストラリア)に次ぐ好位置につけた。2回目に96・66点まで伸ばして首位に立ったことで、最後の3回目は思い切って勝負に出た。

 6メートルの高さに達するバックサイドエアーから4回転の大技「フロントサイドダブルコーク1440」を繰り出し、そこから同じく4回転の「キャブダブルコーク1440」につなぐ史上初の離れ業を繰り出した。それだけでも飽き足らず、残り2発のジャンプは3回転半の「フロントサイドダブルコーク1260」「バックサイドダブルコーク1260」を完璧に着地。現地テレビの実況も「地球上でこんな滑りをやったヤツはいない!言葉がない!」と絶叫した。得点が表示されると、平野は満足げに両手でボードを掲げて大歓声に応えた。最終滑走のジェームズが98・00点まで追い上げてきたが、平野には及ばなかった。

 平野は優勝した12月のW杯でも連続4回転に挑戦し、その時は着地を決められなかった。13日のW杯で100点満点をマークし、今大会を欠場したショーン・ホワイト(31=米国)の構成にも勝るとも劣らない“五輪金メダルルーティン”がついに完成。迫る五輪に向けて、前哨戦は最高の形での締めくくり。ソチでの銀メダルを上回る頂点が見えてきた。

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2018年1月29日のニュース