上地2年ぶり4度目V 車いす女子ダブルス決勝でストレート

[ 2018年1月27日 05:30 ]

全豪オープンテニス第12日 ( 2018年1月26日    オーストラリア・メルボルン )

車いすの部女子ダブルスで優勝し笑顔の上地(右)とマリヨレン・バウスのペア
Photo By 共同

 車いすの部の女子ダブルスで第1シードの上地結衣(エイベックス)マリヨレン・バウス(オランダ)組は第2シードのディーデ・デフロート、アニク・ファンクート組(オランダ)を6―0、6―4で下し、上地は2年ぶり4度目の優勝を果たした。男子シングルスの準決勝では第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が世界ランキング58位の鄭現(韓国)の途中棄権により決勝進出。28日の決勝では第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。

 長いラリーとなったマッチポイントは相手の返球が浅くなったところを上地が前に出てフォアを振り抜き決着をつけた。2年ぶりの優勝杯を手にした上地は「バウスとは勝てるテニスができる。もう4回も優勝したんだなと思った」と、感慨深げにカップに刻まれた自分の名前を見つめた。

 第1セットの第1ゲーム、ブレークチャンスで我慢比べの打ち合いを制して流れをつくった。「あれで相手に早く決めないといけないと植え付けることができた」。ストロークで狙われたバウスが必死につなぎ、最後まで主導権を渡さなかった。上地は「彼女の粘りがあるから、チャンスボールで私が決められる」と感謝した。

 この日の対戦相手だったデフロートと戦うシングルス決勝に向けても大きな収穫があった。「自分の打った球で嫌がっているのもあった。そこを打てば勝ちにつなげられる」。全豪では初となる2冠獲得へ自信を示した。

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2018年1月27日のニュース