栃ノ心の故郷ジョージアの村歓喜 母と妻、涙浮かべて祝福

[ 2018年1月27日 19:33 ]

栃ノ心関の実家で大相撲を観戦し、初優勝に沸く母ヌヌさん(前列右端)と娘のアナスタシアちゃんを抱く妻ニノさん(左隣)ら
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 大相撲初場所で初優勝した西前頭3枚目の栃ノ心関(30)=本名レバニ・ゴルガゼ=の故郷ジョージア(グルジア)の実家では27日、母ヌヌさん(51)や妻ニノさん(30)、近所の住民らがインターネットの動画中継で観戦し、涙を浮かべて勝利を祝った。

 優勝が懸かった大一番。心配そうな表情の家族らは勝利の瞬間、拍手や万歳のポーズで喜びを爆発させた。時折途切れるネット環境の中で優勝を見守ったヌヌさんは「教会に通い、勝利を祈っていた。不断の努力の結果だと思う」と十字を切り感謝した。

 ニノさんは昨年11月に生まれ、栃ノ心関とまだ会ったことのない娘のアナスタシアちゃんを抱いて観戦。「昨日の電話で『頑張ってください』と日本語で伝えたら、夫は『頑張る』と言っていた。勝てると信じていた」と話した。医師のニノさんは現在、育児の傍ら日本語を勉強中という。

 実家は首都トビリシから約30キロ離れた、グルジア正教の大聖堂など世界遺産で知られるムツヘタ近郊の人口約1500人のゼグビ村にあり、敷地内も含めて周囲にはブドウ棚が広がる。

 柔道の元欧州ジュニア王者でもある栃ノ心関に幼少期、柔道を教えたコーチのギビ・イシハニシビリさん(75)は「子供の頃から練習熱心で強かった。こんな小さな村から相撲の優勝者が出た。村の誇りだ」と語った。

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2018年1月27日のニュース