奈紗 49位から奪首 藍超え日本ツアー所属プロ最年少V王手

[ 2017年9月24日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第2日 ( 2017年9月23日    宮城県利府町 利府ゴルフ倶楽部=6551ヤード、パー72 )

12番、バーディーパットを沈めて笑顔を見せる畑岡奈紗
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 米ツアーを主戦場とする18歳の畑岡奈紗(森ビル)が8バーディー、ボギーなしの64で回り、49位から一気に首位に躍り出た。昨年の日本女子オープンで17歳263日で史上初のアマ優勝を飾ってから約1年。今度は日本女子ツアーでのプロ最年少優勝に王手をかけた。68で回った永峰咲希(22=ニトリ)も首位に並び、1打差の3位には李知姫(38=韓国)、大江香織(27=アルパイン)がつけた。

 畑岡がバーディーラッシュを演じた。49位から怒濤(どとう)の追い上げに「今日はピンチらしいピンチがなかった」と胸を張った。

 序盤の2番から3連続バーディー。9番では146ヤードからの第2打を8Iで6メートルにつけロングパットを沈めた。後半でも流れは途切れず3メートル以内のパッティングをしっかり決めてバーディーを重ねた。フェアウエーキープ率は64・29%で38位ながら、合計24パットは第2ラウンドで最少。「パットが良かった」とうなずいた。

 慣れ親しんだ“相棒”が好スコアを呼び込んだ。最近パターに悩んでいたという畑岡は今週は違うものを試した。しかし、「思うようにいかなかった」と、この日は4年前から愛用するパターに戻すと「やはり慣れ親しんだ方がイメージが湧きやすい」と感触もよみがえった。

 最終日はプロ初優勝とともに“藍超え”を狙う。宮里はこの大会で、畑岡は昨年の日本女子オープンでともにアマチュア時代に優勝しているが、宮里がプロ初勝利を飾ったのは04年の開幕戦、ダイキン・オーキッドで18歳262日だった。畑岡がここで優勝すれば、18歳254日で最年少記録を8日更新する。

 畑岡は米ツアーでは4月から7月の間に1度しか予選を通れないなど悩んだ。そんな時に助言をくれたのも宮里だった。「藍さんは同じ境遇だったので一番(気持ちを)分かってもらえる方だと思う。引退はビックリしたけど、最後の年を米ツアーで一緒に過ごせてよかった」。大先輩への恩返しのためにも再びの偉業達成に挑む。

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2017年9月24日のニュース