ズバッと藤沢!LS北見五輪前進 先攻の不利覆す絶妙ショット

[ 2017年9月9日 05:30 ]

カーリング平昌五輪女子代表決定戦第1日 ( 2017年9月8日    北海道・アドヴィックス常呂カーリングホール )

<LS北見・中部電力>第1エンド、ショットを放つLS北見・藤沢。(左は吉田夕、右は鈴木)
Photo By 共同

 夢舞台へ前進した。昨年の世界選手権2位のLS北見が、今年の日本選手権覇者の中部電力に9―1と圧勝。第6エンドは不利な先攻ながら、スキップ藤沢五月(26)の巧みなショットで4点を奪い、勝負を決めた。大会は3日間だが、先に3勝したチームが五輪代表に決まるため、LS北見が9日の2試合を勝利すれば、平昌切符を獲得する。

 平昌に近づいても、司令塔に慢心はなかった。第8エンド終了で中部電力がギブアップ。9―1圧勝で初戦を飾ったLS北見の藤沢は、「一試合一試合の勝ち負けに一喜一憂すると、次の試合に気持ちが流れてしまう。まだまだ課題はある」と表情を引き締めた。

 勝負を決めたのは第6エンド。藤沢はラストショットで、もっとも中央に近い自軍のストーンの手前に巧みに配置し中部電力スキップの松村のミスを誘った。「いいところに置ければ相手にプレッシャーをかけられる。集中してできた」。自画自賛の一投で、不利な先攻ながら4点をスチールした。

 4年前のソチ五輪最終予選代表決定戦では、藤沢は中部電力のスキップだった。北海道銀行に敗れて夢舞台への道を断たれ、15年4月にLS北見に加入。「五輪には誰もが出たいと思っている」。古巣相手の平昌代表決定戦に、強い気持ちで臨んでいた。

 今大会は控えに回る本橋が中心となり、10年8月に創設されたLS北見。9日の2試合を勝てば初の五輪出場が決まる。「満足せずに、試合をするごとにパフォーマンスを上げていきたい」。藤沢が正確無比なショットで、歓喜に導く。

続きを表示

2017年9月9日のニュース