【言葉で振り返る桐生 2016年】リレーで歴史的銀メダル「最高の一日」

[ 2017年9月9日 16:41 ]

16年6月、日本選手権男子100メートル決勝で3位。リオデジャネイロ五輪代表に決まるも号泣する桐生
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 陸上日本学生対校選手権の男子100メートルで9秒98をマークし、短距離界の夢を現実に変えた桐生祥秀(21=東洋大)。日本初の9秒台スプリンターの過去の言葉をひもとく。

〜2016年〜

 4月2日 テキサス・リレーに出場し、10秒24。「60メートルまでは手応えがあった。本当はタイムを狙っていたので出したかった」。

 5月8日 セイコーゴールデングランプリで山県に完敗。「敗者が言うことは何もない。最終的に勝てばいいと思うので、敗者としてきょうは帰りたい」。

 6月11日 日本学生個人選手権準決勝で3年ぶりの10秒01。「10秒01をもう1回は飽きたというか、どうせならもう少し速くあってほしかった。嬉しさ50、悔しさ50」。

 6月25日 日本選手権で10秒31の3位に終わり、リオデジャネイロ五輪代表に決まっても号泣。「こんな形で決める予定じゃなかった。人前で泣くのも嫌だし、泣くなら勝って泣きたかった。情けない」。

 8月13日 リオ五輪の予選は10秒23の7組4位で敗退。「自分で思い切って行ったので悔いはない。すごく楽しい五輪の100メートルだった」。

 8月19日 リオ五輪400メートルリレーで3走を務めて銀メダル獲得に貢献。「最高のメンバー、最高の先輩と走れて最高の一日」。

 9月3日 日本学生対抗選手権で10秒08をマークして優勝。「言葉では自分もよく分からないけど、スーと行ってバーン。中間を意識したら力んでも伸びる感じ」

 9月13日 シーズン最終戦のデカネーションは10秒35。「9秒台を狙えるという自信はある。ボクが一番という気持ちを持って、冬季に臨んでいきたい」。

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2017年9月9日のニュース