【言葉で振り返る桐生 2015年】追い風参考で9秒87「9秒台を体感できた」

[ 2017年9月9日 16:39 ]

15年9月、日本学生対校選手権の男子100メートル決勝で10秒19で初優勝し、ガッツポーズする桐生
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 陸上日本学生対校選手権の男子100メートルで9秒98をマークし、短距離界の夢を現実に変えた桐生祥秀(21=東洋大)。日本初の9秒台スプリンターの過去の言葉をひもとく。

〜2015年〜

 3月28日 テキサスリレーで追い風3・3メートルの参考記録ながら9秒87。電気計時で日本人で初めて10秒を切った。「追い風参考だが、初めて9秒台が出て良かった。9秒台を体感できた。久々のレースなので楽しもうと思った。100メートルを走るのは楽しい」。

 4月19日 織田記念国際に出場し、予選は10秒36、決勝は10秒40で3位に終わった。「どう考えようと、この大会は終わった。見ててもらえれば、自己ベストを出せる」。

 5月15日 関東学生対抗の準決勝で左大腿裏を痛め、決勝は棄権。「“国内でダメ”ってまた言われる」。同月末に右大腿裏を肉離れし、日本選手権を欠場。世界選手権代表もアウト。

 8月22日 全国小学生交流大会で表彰式のプレゼンターを務める。9月復帰に向けて慎重にコメント。「中途半端に(レースに)出てケガすると意味がないので、出るか出ないかは大会が近づいて決める」。

 9月12日 日本学生対抗選手権で約4カ月ぶりに復帰すると、10秒19で優勝。「日本の学生に負けていたら何を言っても、雑魚いし、へぼい。1番になれて良かった」

 10月18日 布施スプリントで15年日本最速となる10秒09をマーク。「0台が出て良かった。いい形でシーズンを終えられた」。

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2017年9月9日のニュース