ジョコ、悲願の生涯GS達成「キャリアの中でも最も感動した瞬間」

[ 2016年6月6日 01:43 ]

クレーコートにハートマークを描いて寝転がるクエルテンさんのパフォーマンスを“再現”したジョコビッチ(AP)

全仏オープンテニス最終日 ノバク・ジョコビッチ3―6、6―1、6―2、6―4アンディ・マリー

(6月5日 ローランギャロス)
 悔し涙を喜びの涙に変えた。3年連続4度目の決勝進出で悲願の全仏制覇。それは史上8人目となる生涯グランドスラムと史上3人目の4大大会4連勝を達成を意味する勝利だった。

 「私にとって特別な瞬間。ここまでのキャリアの中でも最も感動した瞬間かもしれない」とジョコビッチ。過去11度、4大大会を制していた現役最強の選手も全仏は目前の優勝を逃してきただけに喜びはひとしお。

 第4セット、A・マリーのバックハンドがネットして勝利が決まった瞬間、ジョコビッチはローランギャロスの赤土の上に大の字になり、顔を両手で覆った。そして同い年のライバルと健闘を称え合う抱擁。ラケットを手に再びコートに戻るとラケットでハートを描き、そこに再び寝転がった。1997、2000、2001年と全仏を3度制したグスタボ・クエルテンさん(ブラジル)を真似たパフォーマンスだった。

 「きょう大事だったのはファンとのつながりであり、この大会の歴史との絆だった。自分は歴史ある大会の優勝者の1人にすぎない」と謙そんしたジョコビッチの顔には歴史に新たな1ページを刻んだ誇りに満ちていた。

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