桐生 今季自己ベスト10秒09も「負けたので悔しい」

[ 2016年6月6日 11:35 ]

男子100メートル第2レースで、山県(左端)は桐生(同4人目)を破って1位

陸上布勢スプリント

(6月5日 コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場)
 手応えよりも悔しさが大きい。桐生は向かい風の中で今季自己ベストの10秒09をマーク。しかし、自分の前に1人いたことが許せなかった。レース後、開口一番に「負けたんで悔しい」と渋い表情を見せ、好記録にも「ちっぽけな数字」。好スタートには「負けたんで。どうでもいいです」とそっけなく振り返った。

 1本目は山県を0秒02抑えて10秒21で勝った。2本目も序盤はリードしたが終盤に差し切られ、0秒03秒差で2位。悔しさは倒れ込むようなゴールにも出ていた。タイミングが少し早かったように見えた、この動作を「普段はやらない。勝手に出た」と負けん気を口にした。

 それでも課題のスタートは2本ともまずまずで、確実性は増した。中盤以降の走りを課題に挙げた桐生は「日本選手権が大事。勝つイメージは大分できている」とリベンジを誓った。

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2016年6月6日のニュース