王者・国枝 連覇へ完勝発進「久しぶりに飛ばせた」

[ 2015年9月12日 05:30 ]

男子シングルス1回戦でリターンする国枝

テニス全米オープン第11日

(9月10日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 車いすの部男子シングルスで2年連続6度目の優勝を狙う第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)は、1回戦でゴードン・リード(英国)に6―1、6―3で快勝し、準決勝に進んだ。同女子シングルス1回戦では2連覇を目指す上地結衣(エイベックス)がオランダ選手と対戦し、6―1、4―6、5―3とリードしたところで雨天順延となった。なお、女子シングルス準決勝2試合は11日(日本時間12日)に順延となった。

 王者国枝は初戦の難しさとは無縁だった。序盤から全開で好ショットを決め、23歳のリードに完勝。2連覇へ好発進し「4大大会で久しぶりに最初の試合から飛ばせた」と笑みを浮かべた。

 左利きのリードは優勝した全仏オープンのダブルスでペアを組んだ仲で、手の内は分かっていた。国枝は「相手のいいサーブにもうまく対応できた」とリターンで攻め、ミスを誘った。相手のダブルフォールトは10本にも上った。10日ほど前に寝違えたという首には予防のテープが張ってあったが、影響を感じさせないプレーぶりだった。

 3連覇が懸かるリオデジャネイロ・パラリンピックまで1年。日本の障がい者スポーツ界を代表するアスリートは「リオで有利になるためにも、まずは全米を獲りたい」と力強く宣言した。

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2015年9月12日のニュース