20歳の新星・永峰“主役”台頭 67マークで2差2位浮上

[ 2015年9月12日 05:30 ]

笑顔の永峰咲希

女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日

(9月11日 長崎県長崎市 パサージュ琴海アイランドGC=6735ヤード、パー72)
 フレッシュな若手が女子プロ日本一に輝くか。20位から出た永峰咲希(20=UMKテレビ宮崎)が5バーディー、ボギーなしで第2ラウンドのベストスコアに並ぶ67をマークし、通算4アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。今週から1インチ長さを伸ばしたパターが威力を発揮。20歳138日での優勝となれば、史上4番目のメジャー年少優勝記録となる。69で回った吉田弓美子(28=フリー)が通算6アンダーで首位に浮上した。

 今年6月に生まれて初めて髪を茶色に染めたばかりで、化粧っ気はあまりなし。あどけなさが残る20歳の永峰がリーダーボードを駆け上がった。「苦しいパーパットがあったけど、しっかり決められたので後半のバーディーにつながった」とグリーン上で輝いた。

 今週から以前のものより1インチ長い32インチのパターを投入し、「疲れてくるとお尻が落ちてしまっていたけど、パターを替えてから腰が立って据わりが良くなった」とストロークが安定した。出だしの10番で2メートルの際どいパーパットをきっちり沈めて滑り出すと、18番では残り124ヤードの第2打をPWで2メートルにつけて初バーディー。後半は1番で3メートル、最終9番では4メートルのバーディーパットを沈めてスコアを伸ばした。

 アマチュア時代は11年台湾アマ選手権優勝などの実績を残しているが、同学年の堀琴音や柏原明日架が目立った存在で、その陰に隠れていた。ライバルの存在は大きな刺激で「普段から1打でも上に行きたいと思っている」という。初日は堀が好スタートを切ったが、「さすがと思ったけど、自分にもできなくはない」と自称“隠れ負けず嫌い”に火が付いて猛チャージ。ライバルの後塵を拝していた永峰が主役を演じた。

 今季は前週まで24試合に出場し、トップ10が7回と結果が出始め「春先も優勝したいと思っていたけど、心の底からではなかった。今はパットが入ればいけるんじゃないかと思う」と自信を深めた。現在はシード獲得と同時に初優勝とTOTOジャパン・クラシック(11月6日開幕)、地元開催で最終戦のツアー選手権リコー杯(11月26日開幕)出場を狙う。「最終日に良い位置で回れるよう、もうひと踏ん張りしたい」。同期にレギュラーツアー優勝者は誕生していないが、一番乗りは譲らない。

 ◆永峰 咲希(ながみね・さき)1995年(平7)4月28日、宮崎県宮崎市生まれの20歳。宮崎日大高出身。小学3年までは硬式テニスに夢中だったが祖父の影響を受け11歳からゴルフを始める。12年の日本女子オープンは51位でローアマに輝き14年のプロテストに一発合格。今季はヨネックス・レディースの6位が最高。得意クラブはショートアイアン。1Wの平均飛距離は240ヤード。目標とする人は男子プロの藤田寛之。1メートル58、58キロ。

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