セリーナ撃破のビンチ、完全アウェー跳ね返し「信じられない」

[ 2015年9月12日 04:24 ]

S・ウィリアムズを破り初の決勝進出を決めたビンチ(AP)

テニス全米オープン R・ビンチ 2―6、6―4、6―4 S・ウィリアムズ

(9月11日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 最強の女王を下した。勝利が決まった瞬間、顔を覆い目を潤ませたロベルタ・ビンチ(32=イタリア)を、大観衆はスタンディングオベーションで称えた。

 「信じられない。夢のようです」。マイクに向かって声を絞り出したビンチ。世界43位の自分に対し、相手は世界1位の第1シードで、大会3連覇中のS・ウィリアムズ(33=米国)。試合前のオッズでは1対300。完全なアウェーの中、第1セットを奪われてもあきらめず、粘り、走って金星をつかんだ。

 「とにかく集中して、不可能を可能にすることができた」と興奮のビンチ。セリーナのグランドスラム達成を期待していた地元ファンに「ごめんなさい」と茶目っ気たっぷりに“謝罪”し「きょうは私の日だったわ」とニッコリ。

 決勝では同じイタリアの第26シード、フラビア・ペネッタ(33)と、ともに初の栄冠を懸けて対決する。

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