NFL開幕!急転出場のブレイディーが4TDパスで白星発進導く

[ 2015年9月11日 15:46 ]

開幕戦に出場したペイトリオッツのQBトム・ブレイディー

 NFLの15年シーズンが10日にマサチューセッツ州フォックスビルで開幕。昨季のスーパーボウルを制した地元のペイトリオッツが28―21(0―0、14―3、7―8、7―10)でスティーラーズを下して初戦を白星で飾った。

 スーパーボウルでMVPとなったQBトム・ブレイディー(38)はノーハドルからのショートパスを駆使してスティーラーズの守備陣をかく乱。32回中25回のパスを通し、1メートル98のTE(タイトエンド)ロブ・グロンコウスキー(26)に3つ、ビルズから移籍してきた2メートル1のTEスコット・チャンドラー(30)に1つの計4TDパスを通した。19回連続のパス成功はチーム新記録で、同一チームでの先発通算161勝目は歴代最多。1試合4TD以上は通算23回目で、これもチームの最多記録となった。

 ブレイディーは昨季のAFC決勝(対コルツ)でボールの空気圧を意図的に減らした「デフレートゲート事件」に関与したとして、当初はNFLのロジャー・グッデル・コミッショナー(56)から4試合の出場停止処分を科せられていた。しかし前週になって米連邦地裁は「手続き上、不備がある」として処分を無効と判断。開幕直前になって出場が可能になった。

 グッデル・コミッショナーが裁判所の和解勧告に従っていればブレイディーは1試合の出場停止には同意していたとされており、本来ならばなかったはずの開幕戦出場。それだけに「特別な1日だった。単なる1試合ではない」と興奮気味に語っていた。

 地元ファンはグッデル・コミッショナーを批判するサインボードを掲げ「Where・is・Roger?」と連呼。グッデル・コミッショナーは例年、開幕セレモニーには姿を見せていたがこの日は“完全アウェー”を察して自宅でのテレビ観戦に切り換えた。

 なお第1週の残り15試合は13日と14日に行われる。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月11日のニュース