藍、出遅れ「75」 09年米初Vの地も…パット不調6ボギー

[ 2015年9月11日 05:30 ]

15番、ギャラリーの声援に応える宮里藍(AP)

USLPGAツアー エビアン選手権第1日

(9月10日 フランス・エビアン エビアン・リゾートGC=6470ヤード、パー71)
 米女子ツアーのメジャー最終戦が開幕した。賞金シード復活へ、正念場の宮里藍(30=サントリー)は4オーバーの75と出遅れた。パットが決まらずボギーが先行し、2バーディー、6ボギー。上原彩子(31=モスフードサービス)は3オーバーの74、横峯さくら(29=エプソン)もダブルパーを叩くなど、メジャーの壁に阻まれた。

 相性のいいコースでも宮里は苦しんだ。09年に米ツアー初優勝を挙げ、11年には2度目の制覇を果たし「特別な思い入れがある」という今大会。しかし昨年から苦しんでいるパットがこの日も足を引っ張った。

 スタートの10番で1メートル弱を外してボギー発進。13番で3メートルを沈めてスコアを戻したが、14番は1メートルのパーパットがカップに蹴られた。ちぐはぐなゴルフが続くと、ショットも乱れ始め、17番から3連続ボギー。4、5番は2・5メートルのバーディーチャンスにつけたが決められなかった。75の出遅れに肩をがっくりと落としてホールアウトした。

 これまで感性で向き合ってきたパットだったが、不調となり見直した。「ラインを読んで、そこに打たないといけないとかスピードはこれくらいとか。いつもフィーリングでやっていたことを考えてやるようにしている」。ところが、考え過ぎがスムーズなストロークを阻んだ。予選通過やバーディーが欲しいときなど、欲が先立つとそれは顕著に。賞金シードを意識し始めた6月以降、8試合で予選通過は1試合だけともがき続けている。

 80位以内に与えられる賞金シードは現在78位。出場が確定しているのは現状、今大会が最後だ。少しでも上積みするために予選通過はマスト。2日目に巻き返すしか、残された道はない。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月11日のニュース