伊調馨 リオ五輪代表決定 世界選手権銀メダル以上確定

[ 2015年9月11日 09:30 ]

 レスリングのリオデジャネイロ五輪出場枠を懸けた世界選手権第4日は10日、米ラスベガスで男女の計5階級を行い、女子58キロ級で10度目の優勝を目指す伊調馨(ALSOK)が決勝に進出した。メダルを確定させ、12月の全日本選手権出場を条件として五輪代表に決まった。決勝はペトラマーリト・オッリ(フィンランド)と顔を合わせる。

 五輪予選を兼ねたこの大会で5位以内に入った選手の国・地域には五輪出場枠が与えられ、日本レスリング協会の規定で、メダルを獲得した選手は全日本選手権に出場すれば五輪代表に決まる。

 同63キロ級の川井梨紗子(至学館大)も決勝に進み、五輪代表に事実上決まった。決勝はロンドン五輪銅メダルのバトチェチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)と対戦。

 同75キロ級の飯島千晶(警視庁)は準々決勝で周倩(中国)にテクニカルフォール負け。敗者復活戦でも敗れ、この大会での五輪枠獲得はならなかった。男子フリースタイル65キロ級では石田智嗣(警視庁)が3回戦で昨年の王者ソスラン・ラモノフ(ロシア)に0―8で判定負けした。

 五輪では実施しない女子55キロ級の木村安里(群馬大)は、準々決勝でベラルーシ選手に2―5の判定で敗れた。

 ▼飯島千晶の話 力の差が出てしまった。(中国選手との準々決勝は)完敗で悔しい。もうちょっとパワーをつけないと。75キロ級の世界の力は分かった。

 ▼石田智嗣の話 すごかった。(対戦した)2人とも、今まで味わったことのない次元(の実力)。こういう選手とやったことがなかった。とても強くて、いい経験をさせてもらった。 

 ▼木村安里の話 取れるところで(ポイントが)取れなかった。日本女子がメダルを取っているので、自分も続きたかった。大舞台でできて楽しかったが、本当に力不足だった。(共同)

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2015年9月11日のニュース