伊調馨 圧勝で通算10度目Vも「25点」リオ五輪代表確定

[ 2015年9月11日 11:47 ]

金メダルを獲得し、手を振る伊調馨(AP)

 レスリングのリオデジャネイロ五輪出場枠を懸けた世界選手権第4日は10日、米ラスベガスで男女の計5階級を行い、女子58キロ級の伊調馨(31=ALSOK)は決勝でペトラマーリト・オッリ(フィンランド)をテクニカルフォールで下し、階級を変更する前の63キロ級から通算して10度目の優勝。12月の全日本選手権出場を条件として五輪代表に決まった。3連覇中の五輪を含めると、13度目の世界一に輝いた。

 決勝第1ピリオドは相手のタックルをかわし、2点を先制。さらにタックルを受け、切ってバックへ回ろうとするが、相手のクラッチが切れずにブレーク。相手の再度のタックルをカウンターのタックルで返して4点を奪った。第2ピリオドは相手のタックルを2度こらえるも、カウンター技は通じず。3度目のタックルで片脚を取り、4点となるテークダウンを奪い、10―0とした。

 1~3回戦はテクニカルフォール勝ち。準決勝は相手のタックルをかわし、バックを取り、足首を固めてアンクルホールド3回転。さらに正面タックルで2点を加え、10―0。フォール勝ちで銀メダル以上を確定し、リオ五輪代表を決めた。初戦から圧倒的な内容だった。

 ▼伊調馨の話 優勝はうれしいが、反省点が多い。(自己採点の)点数は25点。タックルも無意識のものが多く、どうやって入ったのか分からない。悔しい。来年の五輪は勝ちを意識しなければいけない。ただ、レスリングを追求する姿勢は見失いたくない。

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2015年9月11日のニュース