土性、執念の銅メダル!チーム最年少20歳、残り8秒再逆転 

[ 2015年9月11日 05:30 ]

女子69キロ級3位決定戦 モンゴルのナサンブルマー・オチルバト(右)を攻める土性沙羅

レスリング世界選手権第3日 女子69キロ級3位決定戦 土性 沙羅 6―5 オチルバト

(9月9日 米ラスベガス)
 チーム最年少の20歳、土性が執念で銅メダルを確保し、初の五輪出場を確実にした。3位決定戦は残り20秒にタックルで逆転を許しながら、グラウンドの攻防で残り8秒で再逆転。これで初出場から3大会連続の表彰台に「五輪の切符を自分でつかめたので、ホッとしている」と安どの表情を浮かべた。

 昨年準優勝で、狙っていたのは頂点だけ。落とし穴は1メートル75、昨年のアジア大会75キロ級を制した周風(中国)と対戦した準々決勝だった。身長で16センチ上回る相手にグラウンドでローリングを食らい、大量失点。粘ったが、7―11で屈した。6月の全日本選抜選手権で肩を亜脱臼し、調整が遅れた影響もあった。

 だが、そこから気持ちを切り替えられるのが、20歳の真骨頂だ。敗者復活戦では終盤まで10―10という接戦を演じたが、最後にタックルを決めて勝利。3位決定戦の粘り勝ちにもつなげた。「自分の力が分かったし、課題も見つかった。また五輪に向けて練習したい」。今大会優勝したロンドン五輪女王のボロベワ(ロシア)には過去2戦2勝。吉田と同じ、栄勝コーチのつくった“傑作”には、リオ五輪での頂点が見えているはずだ。

 ◆土性 沙羅(どしょう・さら)1994年(平6)10月17日、三重県松阪市生まれ。8歳から一志ジュニアでレスリングを始め、鎌田中から至学館高に進学。世界選手権は初出場した13年に67キロ級3位、昨年は69キロ級で2位だった。1メートル59。

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2015年9月11日のニュース