琴音 メジャー最年少Vへ2差発進!食事管理で疲れ知らず

[ 2015年9月11日 05:30 ]

5番、ティーショットを放つ堀琴音

女子ゴルフツアー日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日

(9月10日 長崎県長崎市 パサージュ琴海アイランドGC=6735ヤード、パー72)
 今季のメジャー第2戦が開幕し、フレッシュな美人プロが好発進だ。堀琴音(19=東芝)が2バーディー、ボギーなしの70をマークし、首位と2打差の5位につけた。生命線のショットが復調し、メジャーの難セッティングを攻略した。68をマークした服部真夕(27=LIXIL)が単独首位。昨年大会優勝の鈴木愛(21=Salesforce)は78で91位と出遅れた。
【第1R成績】

 ただでさえ難しいメジャーの舞台が強風の影響で難度を増す。その中で19歳の堀がひときわ輝いた。アンダーパーは9人で、ボギーなしのラウンドは堀と全てパーの表純子の2人だけ。「ものすごく良いゴルフができた」と笑顔がはじけた。

 前半の16番で、ピン右手前5メートルのバーディーパットを沈めると、18番は残り126ヤードの第2打をPWで1・5メートルにつけてスコアを伸ばした。ショットがさえ、「ピンチらしいピンチはなかった」と最も長いパーパットは1番の1・5メートルだった。連戦の影響で疲れがたまり「スイングが崩れてしまった」とショットに悪影響を及ぼしていたが、2週前のニトリ・レディースで、中島敏雅コーチのスイングチェックを受けてアドレスやスタンス幅などを修正。「だいぶ良くなってきた」と手応えをつかんでメジャーに乗り込んできた。

 長い手足を持つ1メートル63のスレンダー美女だが、疲労で体重が減らないように「ご飯をしっかり食べるようにしている」という。以前は18ホールの練習ラウンドでは昼食を取らず、1日2食になることも。しかし「夏頃から練習ラウンドの前半が終われば、そのまま後半に行かずにお昼ご飯を食べるようにしている」と意識改革。ピーマンとナスが苦手なところは変わっていないが、おかげで今のところ体重は53キロから変わっていない。

 昨年大会はその年のプロテスト合格者が参加するルーキーキャンプの一環で、ギャラリー整理などを担当した。今年のプロテスト合格者が同様に大会運営を勉強する姿を見て「懐かしい気分になった」と当時を思い出したが、この日は後輩に夢を与える好プレーを披露した。堀が大会を制すれば、19歳194日でメジャー大会史上最年少優勝となる。「目の前の一打に集中することが大事。それだけです」と気負わずに快挙への道のりを進む。

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