木村安里 敗戦に涙…日本初の現役国立大生として世界選手権

[ 2015年9月11日 10:40 ]

 レスリングのリオデジャネイロ五輪出場枠を懸けた世界選手権第4日は10日、米ラスベガスで男女の計5階級を行い、五輪で実施しない女子55キロ級の木村安里(群馬大)は、準々決勝でベラルーシ選手に2―5の判定で敗れた。

 木村が日本レスリング史上初めて、現役国立大生として世界選手権を戦った。初戦でインド選手にフォール勝ちしたが、懐の深いベラルーシ選手との準々決勝では、相手のカウンター攻撃の前に失点を重ねた。

 群馬大には、自分のほかには男子部員が1人だけ。それでも、今年はアジア選手権と全日本選抜選手権で優勝した。努力で道を切り開く21歳は「大舞台でできて楽しかったが、本当に力不足だった」。ほおを伝う涙には悔しさと充実感、いずれもの色がにじんだ。(共同)

続きを表示

2015年9月11日のニュース