弓美子 2季ぶり5勝目、短尺パター初Vに涙「苦しかった」

[ 2015年5月25日 05:30 ]

吉田は優勝しジョン・ジェウン(左)と抱き合って喜ぶ

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディース最終日

(5月24日 愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6459ヤード、パー72)
 首位から出た吉田弓美子(28=フリー)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダー、201で13年のゴルフ5レディース以来2季ぶりのツアー通算5勝目を飾った。09年のプロテスト合格後から長尺パターを使用していたが、今季から通常のパターを使用。初めて通常のパターで手にした勝利だった。4位から出たアマチュアの稲見萌寧(15=日本ウェルネス高1年)は75とスコアを伸ばせず、通算4アンダーの10位だった。
【最終R成績】

 最終18番、50センチのパーパットを沈めた吉田は両手で顔を覆って涙をこぼした。13年に3勝したが、昨年は勝てず、「苦しかった。ようやく勝てて本当にうれしい」と目を赤くしながら語った。

 2位のジョン・ジェウンに2打差をつけて後半に突入したが、10番でボギーを叩き、バーディーを奪った相手に並ばれた。しかし、「逆に冷静になれた」と14番はカラーからパターで8メートルを沈めてリード。15番でバーディーを奪ったジョン・ジェウンに再び並ばれたものの、16番は残り85ヤードの第3打を1メートルにつけてバーディーを奪い、勝負強さを見せた。

 16年からアンカリング(パターの一部を体に固定してパットする方法)が禁止されることを受け、昨季終盤から「15年からは短いパターを使う」と決意。オフにみっちり練習は行ったが、体に固定するためストロークが安定する長尺パターとの別れに不安があったという。それでも、今週はヘッドアップしないことをテーマに取り組み「フィーリングが良くなった」と結果につなげた。

 一般的なパターでの優勝は大きな自信になった。「第2のゴルフ人生が始まりましたね。チャンスが来たら、去年優勝できなかった分を取り返したい」。吉田はここから新たな物語を紡いでいく。

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