香生子 女子200平快勝、一気加速で世界選手権に弾み

[ 2015年5月25日 05:30 ]

女子200メートル平泳ぎで優勝し、表彰式で笑顔の渡部(右)と2位の金藤

 競泳のジャパンオープン最終日が24日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子200メートル平泳ぎは渡部香生子(18=JSS立石)が2分22秒13で優勝し、金メダルを狙う今夏の世界選手権(ロシア・カザニ)へ弾みをつけた。男子200メートル個人メドレーはこの日、誕生日の瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が1分57秒63で制し今大会3冠。体調不良の萩野公介(20=東洋大)は2分0秒04で3位に沈んだ。

 勝利へのこだわりが18歳の体を動かした。渡部はラスト50メートルをトップでターン。残り30メートルを過ぎたあたりで日本記録保持者の金藤が急接近してきた。「追い上げられている」。頭一つまで差を詰めてきた実力者を意識し一気にギアチェンジ。二段構えの加速で再び体半分に差を広げてゴールした。代表勢が遠征の疲れを見せる中、勝ち切る強さを見せつけ「負けたくない気持ちが強かった」と言葉に力を込めた。

 日本選手権で4冠を達成し、日本代表の平井監督も認める「安定感」で着実に成長を続ける。女子では一番の注目を集める存在だが、世界選手権へ向け、「惑わされないように自分を強く持ちながらこれからも行きたい」と冷静だ。6月は欧州GPに出場し、日本に戻ることなく決戦の地に入る。18歳は「日本記録でメダル」を目標に掲げた。

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2015年5月25日のニュース