初代スポーツ庁長官に川淵、山下、橋本氏浮上 10月発足へ

[ 2015年5月10日 05:30 ]

スポーツ庁の初代長官に浮上している(左から)川淵三郎氏、山下泰裕氏、橋本聖子氏

 政府が10月の発足を目指すスポーツ庁の初代長官に、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏(78)や84年ロサンゼルス五輪柔道金メダリストの山下泰裕氏(57)、日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長の橋本聖子参院議員(50)らの名前が浮上している。同庁設置法は13日に成立する見通しで、今後人選が本格化しそうだ。

 下村博文文部科学相は8日の会見で、文科省の外局として設置する同庁の長官を「我が国のスポーツ行政の顔」と位置付け「スポーツに精通し、リーダーシップとガバナンス能力を備えた人材を、民間人を含めて幅広い層から慎重に選びたい」との考えを示した。超党派のスポーツ議員連盟幹部は「スポーツ界の象徴的な人物が望ましい。五輪選手で、できればメダリスト」と条件を挙げる。

 Jリーグ創設に尽力した川淵氏はバスケットボール界の改革で指導力を発揮し、近く日本バスケットボール協会会長にも就任する。関係者からは「スタート時は川淵さんしかいない」との声も出ている。山下氏は国民栄誉賞も受賞し、全日本柔道連盟副会長として暴力指導問題などで揺れた連盟の再建に取り組む。夏冬7度五輪に出場した橋本氏は競技団体役員として経験が豊富。ただ、長官職は国家公務員となるため他の公益法人などの役員との兼任に制限を受けることが課題となる。

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2015年5月10日のニュース