遠藤 万全に程遠く、10日夏場所初日 師匠「やるしかない」

[ 2015年5月10日 05:30 ]

場所前最後の稽古でてっぽうをする遠藤

 大相撲夏場所は10日に東京・両国国技館で初日を迎える。3月の春場所で左膝に大ケガを負って途中休場しながら強行出場を決断した西前頭9枚目・遠藤(24)は9日、埼玉県草加市の追手風部屋で最終調整。膝の調子が悪かったため、相撲は取らずに四股などの基本運動だけで稽古を切り上げるなど、万全な状態とは程遠い。

【夏場所初日取組】

 師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)は「2週間前までは休場の方向だった。もう1場所休むという考えだったが、本人が大丈夫と言っているので」と遠藤本人の強い意志を尊重したことを説明。その上で「出るからにはやるしかない。痛くなったら休む。悪い結果が出てケガをしても仕方ない。また治せばいい」と愛弟子の背中を押した。

 今場所からは入門後初の大銀杏(おおいちょう)姿で登場。それに合わせ国技館では「遠藤お姫様抱っこ顔抜きパネル」の大銀杏バージョンが設置されることも決定した。初日対戦の勢、2日目の高安はいずれも三役経験者の実力者だが“相撲協会の顔”として15日間を決死の覚悟で戦い抜くつもりだ。

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2015年5月10日のニュース