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審判批判問題の質問NG 白鵬「しーっ」で一方的幕引き

[ 2015年2月2日 05:30 ]

豊ノ島との手押し相撲に勝った白鵬(中央)は笑顔でガッツポーズ

 大相撲の横綱・白鵬(29)が1日、自身を冠とした国際親善交流少年相撲大会「第5回白鵬杯」を東京・両国国技館で開催した。世界8カ国、約800人の子供たちにエールを送った一方で、単独史上最多の33度目の優勝を飾った初場所13日目の勝負判定への不満から審判部を公然と批判した問題には無言。前夜、生出演したバラエティー番組で反省の弁を述べたものの、騒動に対する“しこり”は残ったまま幕引きとなりそうだ。

 誰もが納得する形での収束ではない。白鵬は前夜生出演した「SmaSTATION!!」で「場所後の件ですが、多くの人々にご迷惑を掛け、また心配を掛け、おわびしたい」と問題発言を初めて謝罪した。しかし、テレビ各局と大勢の記者が集結したこの日の会見では「白鵬杯」以外の質問は禁止。騒動について自ら語ることもなく、会見を引き揚げる際に「きのうテレビで謝罪されていましたが」と問われると、口に人さし指を立てて「しーっ」のポーズでだんまりを決め込んだ。

 確かに、北の湖理事長(元横綱)と伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)が師匠・宮城野親方(元幕内・竹葉山)に注意し、本人からの事情説明は求めないことを既に表明。そして、白鵬自身もテレビ番組を通して頭を下げた。協会による直接注意もなく、これ以上横綱が何も語らなければ、この騒動が動くことはなく「収束」を意味する。

 だが、優勝一夜明け会見で公然と「子供が見ても分かる」「肌の色は関係ない」「元お相撲さんでしょ、ビデオ判定は」などと審判部を批判し、複数の親方衆の怒りを買っていることは事実。審判部の親方衆の顔に泥を塗ったことに対する直接的な謝罪や釈明もないまま、報道各社が集まった場ではなく、民放バラエティー番組で一方的に騒動幕引きを図った行動に“もやもや感”が残っていることは確かだ。

 この日、横綱は土俵上で「白鵬杯を経験し、大相撲に入門した子供たちが私の記録を破ることを信じています」とエール。世界8カ国、約800人を集めた子供相撲大会の開催は、かつて誰もできなかった業績であることに変わりない。だからこそ、全ての現役力士やアマチュア力士の手本となる行動が今後、求められる。

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