門田、日本人最上位も世界選手権代表は…宗猛部長「厳しい」

[ 2015年2月2日 05:30 ]

2時間10分46秒の2位でゴールする門田浩樹

別府大分毎日マラソン

(2月1日 大分市高崎山・うみたまご前~別府市亀川バイパス折り返し~大分市営陸上競技場の42・195キロ)
 マラソン5度目で29歳の門田浩樹(カネボウ)が2時間10分46秒で走り日本人トップの2位に入った。門田は28キロ過ぎでいったん先頭集団から遅れながら気迫の力走で追いつき、32キロ過ぎまでトップを争い自己ベストを更新。大会は8月の世界選手権(北京)の代表選考会を兼ねており、その条件である「日本人最上位」をクリアした。優勝は2時間10分18秒でツールデ・エスティファノス(33=エリトリア)、3位は山本浩之(28=コニカミノルタ)だった。

 うれしさと一緒に悔しさも残った。最初の5キロは15分27秒の遅いペースだった。だが次の5キロは15分6秒、さらに次は14分53秒とレースは加速。門田は「ペースアップにうまく対応できなかった」と28キロ過ぎでいったん先頭集団から振り落とされた。その差は約10メートル。だが、そこから歯を食いしばって追い上げ、再び先頭グループに戻った。

 「先頭に離されたけれど今回はしっかり練習を積んできたので慌てなかった。頑張って追いつけた。それができたのが最大の収穫」と手応えをつかんだ。32キロを過ぎてエスティファノスがロングスパート。最後は30秒近く差をつけられたが、連覇を狙うキプリモを退け、山本、吉井、中尾ら“北京切符”を狙うライバルを制して日本人トップ。初マラソンだった12年別大毎日の2時間12分25秒(日本人3位)を1分39秒更新してみせた。

 とはいえ素直には喜べなかった。「後半5、6キロあたりからペースダウンしてしまった」というスタミナ不足。さらに「日本人トップで自己ベストだが、タイムがよくない。ナショナルチームに入り、世界で戦うには7分台は必要と思う」。自身5度目のマラソンだけに内容にこだわった。だが、カネボウ陸上部の音喜多正志監督は「これまでは後半に粘れなかったりペースが遅いと自分が出て行って自滅したりした。その意味では殻を破った。次は1勝してもらいたい」と評価し、期待を寄せた。

 指揮官が「腰高で軽い走りがよく似ている」と現カネボウコーチでマラソン日本記録保持者の高岡寿成氏と重ねる逸材。その門田は「30キロまで15分ペースで押す展開でも難なくついていけるようにならないと」と次へのテーマを見つけた。5月に30歳を迎える男がいよいよ本気になった。

 ▼宗猛日本陸連中長距離・マラソン部長 世界選手権代表は福岡国際の(日本人最高位・藤原の)2時間9分6秒をクリアしないと。この後、東京、びわ湖マラソンがあるし、門田の位置からすると厳しい。

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