佳菜子は3位 2年ぶり表彰台も喜び半分「演技は悔しい」

[ 2014年11月9日 05:30 ]

女子で3位に入った村上佳菜子のフリー

フィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯最終日

(11月8日 中国・上海)
 会心のスマイルはなかった。3位だった12年スケートカナダ以来の表彰台となる3位に入った村上は、「順位としてはうれしいが、演技としては悔しい」と喜び半分だった。

 序盤のジャンプでミスを連発し、演技後は不満そうに首を振った。最初の3回転ループは回転不足となり、見せ場の連続ジャンプも1回転半―1回転と不発に終わったが。朝の練習で調子が上がらず「不安があった」と助走のスピードを欠いた。

 ただ、ここで踏みとどまった。基礎点が1・1倍となる後半は5つのジャンプを次々と跳び「オペラ座の怪人」の男役を演じる姿にも躍動感が出た。失敗は成長の糧とすぐに気持ちを切り替えた。

 「次は絶対にやってやるぞと燃えている。ファイナル(12月・バルセロナ)の可能性があるので必ず行けるようにしたい」。ソチ五輪で失意の12位に終わった昨季、引退も頭をよぎった20歳のスケーターが意欲をみなぎらせた。

 ▼山田満知子コーチ (村上は)もう少し自信を持ってくれるといい。ジャンプも滑りも良くなっているが、まだ怖がっている。

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