錦織はＡ・マリーと初戦　ＡＴＰファイナル９日開幕

　男子テニスの年間成績上位８人による今季最終戦、ＡＴＰツアー・ファイナルは９日、ロンドンで開幕する。世界ランキング５位の錦織圭（日清食品）はシングルスにアジア男子として初出場し、１次リーグＢ組の初戦で昨年のウィンブルドン選手権覇者、アンディ・マリー（英国）と対戦する。

　８日は大会会場のセンターコートで全豪オープン王者のスタニスラス・ワウリンカ（スイス）とストロークを中心に最終調整し、軽快な動きと安定したショットで順調な仕上がりをアピール。前週のマスターズ・パリ大会で課題に挙げたサーブの状態も「感覚が良くなってきている」と上向きで確認に余念がなかった。

　世界６位のＡ・マリーは今回の出場選手でただ一人、錦織が勝ったことがない。世界２位で、四大大会歴代最多１７勝を誇るロジャー・フェデラー（スイス）、高速サーブを武器とする世界８位のミロシュ・ラオニッチ（カナダ）とも同組で対戦する。大会の賞金総額は６５０万ドル（約７億４７５０万円）に上り、１次リーグから無敗で優勝した選手は２０７万５千ドル（約２億４千万円）を獲得する。

　１次リーグは４人ずつ２組に分かれて総当たりで争われる。各組上位２人が１５日の準決勝に進み、１６日に決勝を行う。（共同）