17歳阿部が最年少V!シニア初参戦で快挙「自分の柔道が通用」

[ 2014年11月9日 05:30 ]

66キロ級準決勝で、吉田惟人から技ありを奪う阿部一二三

 柔道の講道館杯全日本体重別選手権は8日、千葉ポートアリーナで第1日を行い、男子66キロ級でユース五輪金メダルの阿部一二三(ひふみ、17=神港学園高)が最年少優勝を果たした。高校生の優勝は10年ぶり4人目の快挙で、初のシニア大会参戦で16年リオデジャネイロ五輪に向け大きな一歩を踏み出した。女子78キロ超級では世界ジュニア女王の朝比奈沙羅(18=渋谷教育渋谷高)が2連覇を達成した。

 シニアデビュー戦で阿部が一気に頂点を勝ち取った。「勝てるとは思っていなかった。自分の柔道が通用した」。17歳2カ月は大会最年少優勝。12月のグランドスラム(GS)東京の代表にも内定した。

 3回戦で昨年世界選手権3位の福岡(ALSOK)に浮き落としで一本勝ちし「気持ちが上がった」と勢いに乗り、決勝でも西山(日体大)を積極的に攻め続けて完勝。全日本男子の井上康生監督は「気持ちが強い。どんな相手でも恐れない。大学生、社会人が下がるほどの体力も光るものがある。リオ、東京に向けて明るい材料」と評価した。

 今季はユース五輪金メダルに世界ジュニア2位と結果を出して自信をつけた。「ぼさぼさだと格好悪い」と大会前に散髪した高校2年生は20年東京五輪だけでなく2年後も見据える。「優勝でリオデジャネイロ五輪が近づいた。GSの目標は優勝」と力強かった。

続きを表示

この記事のフォト

2014年11月9日のニュース