Vしかない!さくら4差も「諦めない」69止まりも小技さえた

[ 2014年11月9日 05:30 ]

<ミズノクラシック 初日>9番、グリーンを笑顔で読む横峯さくら

USLPGAツアー 2014ミズノクラシック~伊勢志摩~第2日

(11月8日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 今の横峯は簡単に白旗を揚げない。前半の4バーディーのチャージが後半は急速にしぼんだ。結局スコアは69止まりで首位とは4打差。それでも、「優勝しかないと思っている。諦めたくない。最後までがんばりたい」と語気を強めた。

 逆転優勝を宣言できるほど調子はいい。1番で5メートルのバーディーパットを入れたり、5番パー3で第1打を50センチにつけたり、パットもショットも絶好調。パーオンを逃した6番ではアプローチでピタリとピンに寄せるなど小技もさえた。後半はカラーからも含め3パットが3回。だがそれもストロークには問題がなく「私にとっては(グリーンの芝目が)読みにくい。凄くもったいなかった」とラインが読めれば好スコアを出せる自信はある。

 これまで海外メジャーなどに出場してもゴルフ場とホテルの往復だけだった。だが、昨オフに米ツアー挑戦を意識したことをきっかけに夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏(33)とこの1年は世界各地へ行くことを決めた。9月のエビアン選手権前は森川氏がサッカー選手時代にプレーをしたイタリア北西部のアスティなどを訪問。初めて見る世界は新鮮で、米ツアーに挑戦する気持ちが自然に高まったという。

 4打差を逆転して優勝すれば、米ツアーのシード権を得られ、12月上旬の最終予選会を回避できる。11年には大会コースレコードの63を出した実績もある。新たな世界を教えてくれた夫のために、今度は新妻が世界の扉を開けるつもりだ。 

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