遠藤 名門出稽古で“地力不足”痛感「小手先で勝つな」指導も

[ 2014年9月9日 05:30 ]

栃ノ心につり出される遠藤(右)

 大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)を西前頭筆頭として迎えるホープの遠藤(23=追手風部屋)が8日、東京都墨田区の春日野部屋に出稽古し、“地力不足”を痛感させられた。

 東京場所前では入門以来初の出稽古。幕内・碧山、十両・栃ノ心を相手に16番取って3勝13敗と圧倒された。特に、大ケガから再起を懸ける元小結の栃ノ心には豪快につり出されるなど1勝9敗と力の違いを見せつけられた。負けが続いて引き技に頼ろうとすると、春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から「小手先で勝つんじゃないぞ。稽古場は自分の型をつくるところだ」と注意が飛んだ。

 ぶつかり稽古では幕内・栃煌山に胸を出してもらい「強く当たれ」と指導を受けた。栃木山、栃錦、栃ノ海の3横綱によって受け継がれてきた名門・春日野部屋。その厳粛な雰囲気に緊張気味だった遠藤は「慣れていないので温度差を感じた。一日一日割り切って稽古をしたい」と多くを学んだようだ。

続きを表示

2014年9月9日のニュース