海外メディア、錦織を評価 「夢の決勝ではなかった」の声も…

[ 2014年9月9日 10:24 ]

全米オープン男子シングルス決勝、試合前に写真撮影をする錦織圭とマリン・チリッチ(クロアチア)

 日本人選手としてテニスの四大大会男子シングルス初制覇を目指した錦織圭選手は8日、全米オープン決勝で敗れた。だが米メディアは、プロ選手としては小柄な錦織選手の健闘を評価。大会前ランキングで10位圏外の選手同士による優勝争いで「ビッグ4時代に終止符」(ニューヨーク・タイムズ紙)との受け止め方が広がった。

 AP通信は、錦織選手がクロアチアのチリッチ選手との約20センチの身長差を「驚くべきリターンとスピード、反射神経」で懸命に補ったと称賛した。錦織選手の使うメーカーのラケットやウエアが日本で大人気になっていることや、決勝を独占生中継したWOWOWの契約急増など、日本の盛り上がりも報じた。

 準決勝で敗退したセルビアのジョコビッチ選手やスイスのフェデラー選手に、スペインのナダル、英国のマリー両選手を加えた「ビッグ4」のいずれもが決勝に残れなかった四大大会は、2005年の全豪オープン以来。英BBC放送は「約10年ぶりに見るテニスの決勝」と関心を示した。

 ただニューヨーク・タイムズによると、米国で大会の中継を長く続けてきたCBSテレビは今年限りで契約を打ち切る。ビッグ4のいない決勝は派手さを欠いた面もあり、識者は「(CBSにとっては)夢の決勝ではなかった」と語った。(共同)

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2014年9月9日のニュース