NY邦人 熱い声援はため息に…「自信もらった」

[ 2014年9月9日 09:34 ]

全米オープン男子シングルス決勝、準優勝に終わり悔しそうな表情を見せる錦織圭(AP)

 テニスの全米オープン男子シングルス決勝が行われたニューヨークでは8日、仕事帰りの在留邦人らが中心部マンハッタンのスポーツバーで錦織圭選手に熱い声援を送ったが、敗戦が決まった瞬間、深いため息が広がった。

 応援イベントを主催した起業家の菅原知子さんは「結果は残念だったけど、決勝に行ったこと自体、すごいこと」と健闘をたたえた。「いろんな分野で日本人が世界に挑戦できることが証明された。(海外で暮らす日本人として)自信をもらった」と声を弾ませた。

 店内のカウンターやボックス席に陣取った数十人は大型のスクリーンを前に、錦織選手がポイントを挙げるたびに歓声や拍手を送り続けた。

 邦人客の声援に圧倒され気味だった店員デービッド・ギリアードさん(34)は「彼はまだ24歳と若い。将来有望だということを今回のプレーで証明した」と語り、今後の奮闘にエールを送っていた。

 ロサンゼルスに拠点を置く南加日系商工会議所の上級副会頭、木下和孝さん(67)はテレビで観戦。「チリッチ選手のサーブはすごかったが、技術的なものは錦織選手も同等だったと思う。気持ちの面で押されたのかな」と残念がった。(共同)

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2014年9月9日のニュース