頭を抱え、天仰ぐ 早朝の六本木

[ 2014年9月9日 09:50 ]

錦織圭選手がリードを許し、パブリックビューイングの会場で残念がる人たち

全米オープンテニス最終日

 東京都港区のベルサール六本木で行われたパブリックビューイングには、若者を中心に早朝から約270人が駆け付け、立ち見も出た。錦織圭選手が敗れた瞬間、会場にため息が漏れ、頭を抱えたり天を仰いだりする人も。直後に大きな拍手で健闘をたたえた。

 大型スクリーンで試合の模様を見守り、錦織選手のポイントが入ると「よし」と掛け声が起きた。劣勢の場面では「ケイ、頑張れ!」と声援を送っていた。

 テニスコーチでもある東京都港区のヨガインストラクター新妻正幸さん(27)は、顔に「錦織」「KEI」とペインティング。日本選手初の四大大会シングルスのファイナリストに「ここまで勝ち上がってくれてありがとうと言いたい。日本人が世界のトップでやれることを示してくれた。次は必ず優勝してくれると思う」と話した。

 主催した日本テニス協会の畔柳信雄会長は「残念だが、チリッチ選手は完璧なプレーだった。錦織選手は最後まで諦めずにベストを尽くした。テニスをしている、今後やろうとしている子どもたちに大きな夢を与えてくれた」と感謝した。

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2014年9月9日のニュース