桐生 アジア大会ピンチ、左太腿は肉離れ 予想外の重症だった

[ 2014年9月9日 05:30 ]

桐生祥秀

 ワンダーボーイが大ピンチだ。19日に開幕するアジア大会(韓国・仁川)の陸上男子100メートル、400メートルリレー代表の桐生祥秀(18=東洋大)が8日、都内の国立スポーツ科学センターで前日7日の日本学生対校選手権男子200メートルで痛めた左脚の精密検査を受けた。日本陸連によると診断は「左大腿二頭筋肉離れ」で、アジア大会の出場など今後については「協議しています」と説明。アジア大会欠場の可能性が出てきた。

 7日の200メートル決勝の直線入り口付近で左太腿裏に痛みを感じた桐生は、失速してフィニッシュ。優勝タイムの20秒59は自己ベストの20秒41どころか、狙っていた20秒29の日本ジュニア記録にも遠く及ばなかった。「なっちゃったものは仕方ない。歩けないほどじゃないんで」と桐生が言えば、土江コーチも「強めにつった感じ。肉離れにはいっていないと思う」と話していたが、検査結果は予想外の重症だった。

 左太腿裏の肉離れは彦根南中3年夏にも発症し、秋の国体を欠場するなど苦い思い出がある。今季は4月に右太腿裏、6月に右足裏、7月に左股関節を痛めるなど故障続きで、今季最大の目標に設定していたアジア大会を前に痛恨のアクシデント。100メートル予選は27日に行われる。出場に踏み切ったとしても、万全のコンディションは望めそうもない。

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