室田「入っちゃった」2イーグル! 日本人連覇へ奪首

[ 2014年5月25日 05:30 ]

第2ラウンド、4番でティーショットを放つ室田淳

米シニアツアー第75回全米プロシニア選手権第2日

(5月23日 米ミシガン州ベントンハーバー ハーバーショアーズGC=6852ヤード、パー71)
 日本人連覇へ猛チャージだ。63位から出た室田淳(58=サメジマコーポレーション)が2イーグル、3バーディー、1ボギーの65を叩き出し、通算4アンダーで首位に浮上した。前年度優勝の井戸木鴻樹(52=小野東洋GC)は70で回り、通算4オーバーの61位で予選を通過。羽川豊は5オーバー、東聡は9オーバー、奥田靖己は10オーバーで予選落ちした。

 “KIYOSHI MUROTA”の名前が一気にリーダーズボードの頂点に立った。前日の出遅れを帳消しにして余りある結果に、普段は冷静な室田の顔にも笑顔が広がった。

 インから出ると、10番でいきなりバーディーが先行。前半でスコアを2つ伸ばし、圧巻のアウトに突入した。まずは5番パー5で魅せた。PWで放ったピンまで残り130ヤードの第3打はグリーン手前に落ちるとそのまま転がってカップイン。最終9番パー5でもグリーン手前から約20ヤードのアプローチをねじ込んだ。この日2つ目のイーグルを奪い、右手で大きなガッツポーズ。「2つも入っちゃった」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

 前日に引き続き「第1打のフェアウエーキープはできていた」とショットは好調。初日は32パットと生命線のパターにやや精彩を欠いたが、「きのうもきょうもあんまり入っていない。こっち(米国)のコースはストレートラインがないグリーンだから」と本調子でなくても慌てない。ベテランならではの落ち着きが奏功し、絶好の位置で決勝ラウンドを迎えることができた。

 米シニアツアーでは07年のタートルベイ選手権で2位に入るなど優勝争いはすでに経験している。今大会においても11年大会は3位、昨年大会は5位と相性の良さを感じさせる。その昨年大会では井戸木が優勝を飾り、日本人初のメジャーチャンピオンに輝いた。2年連続の日本勢優勝へ期待が高まるが、意気込みを問われると「私は井戸木にはなりません(笑い)。楽しくやります」とけむに巻いた。05年のシニアツアー参戦後、3度の国内シニアツアー賞金王に輝いた実力派。決して口にはしないが、快挙達成を狙っているに違いない。

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2014年5月25日のニュース