錦織 満身創痍も全仏出場 「急激に良くなっている」

[ 2014年5月25日 05:30 ]

全仏テニスの会場で練習する錦織圭

 テニスの4大大会第2戦、全仏オープンは25日にパリのローランギャロスで開幕する。男子シングルスで第9シードの錦織圭(24=日清食品)は24日、記者会見で満身創痍(そうい)の体にむちを打ち「100%出場する」と覚悟を語った。

 世界ランキング10位として4大大会を迎える晴れがましさはなかった。腰、左股関節、左ふくらはぎと痛みを抱え、「大会をスキップすることは頭にあった」と欠場も考えたほど。練習では左足をかばうようにしていた。それでも出場を決めたのは、「この数日間で急激に良くなってきている」という感触と「他のグランドスラムと比べても上位に行くチャンスはある」というクレーコートへの自信からだ。

 渡欧前には拠点を置くフロリダ州のIMGアカデミーで、親交のある陸上男子短距離で世界リレー日本代表の桐生祥秀とも顔を合わせたという。「俺は(足は)遅いですよ。100メートルは15、16秒かかるかな」と謙遜したが、コートカバーの素早さはスプリンターそのもの。その動きを出し切れるかが浮沈の鍵を握る。日本人は錦織のほか、女子の奈良、クルム伊達、土居も出場するが、いずれも第2日以降に登場する。

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