沙羅 五輪会場で初練習「楽しかった」99・5メートル

[ 2014年2月8日 22:17 ]

ソチのジャンプ台で試運転する高梨沙羅

 ノルディックスキーのソチ五輪での新種目、ジャンプ女子の優勝候補で17歳の高梨沙羅(クラレ)が8日、試合会場(HS106メートル、K点95メートル)で初めて公式練習し、98メートル、99・5メートル、96・5メートルとまずまずだった。「五輪で初めて飛んだが、とても楽しかった。(3回とも)自分の納得いくものではなかったけど、台の感覚はつかめた。試合ではベストを尽くしたい」と手応えを口にした。

 4日にソチ入り。なだらかに斜度が変わる助走路をどう攻略するかが鍵になる。「自分のポジションに落とせるように集中しないといけない」と気を引き締めた。

 大ケガから復帰したライバルのサラ・ヘンドリクソン(米国)は2回飛んで81・5メートル、78メートルだったのに対し、今季ワールドカップ(W杯)2勝のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が97メートル、100メートル、99メートルと好調を維持している。

 19歳の伊藤有希(土屋ホーム)は2、3回目に97・5メートルをマーク。17歳の山田優梨菜(長野・白馬高)は84メートルが最長だった。ジャンプ女子は11日夜(日本時間12日未明)に実施される。

 《大トリ飛行》30人が出場するジャンプ女子のスタート順は五輪前までのW杯個人総合成績で決まるため、試合では五輪が今季の復帰戦となるヘンドリクソンが最初に飛び、総合1位の高梨が最後に飛ぶ。山田がヘンドリクソンの次の2番目で、伊藤は26番目。ほかの海外の有力選手では1月のW杯で2連勝したイラシュコ(オーストリア)が28番目、今季1勝のアバクモワ(ロシア)が27番目となる。(共同)

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