バッハ会長、初の五輪開会式で力強くスピーチ

[ 2014年2月8日 09:06 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)会長として迎えた初の五輪で意欲に満ちていた。バッハ会長は開会式のスピーチで「選手は競い合っても互いに理解し、平和的な社会実現の模範を示すことができる」と力強く五輪精神の尊さを訴えた。

 西ドイツ(当時)代表として1976年モントリオール五輪のフェンシングで金メダルを獲得。現役だった80年のモスクワ五輪を母国がボイコットし「スポーツの無力さを痛感した」と、スポーツ団体役員を志した。

 それだけに政治の圧力には立ち向かう姿勢を見せる。開会式で「政界の指導者に言いたい。選手の陰でではなく、直接平和的に異なる意見を述べる勇気を持つべきだ」と、五輪に政治的駆け引きを持ち込むことに反発した。昨年9月に就任したばかりのリーダーは、強いメッセージを発した。(共同)

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2014年2月8日のニュース