真央万全仕上げ3回転半4度成功“着せ替え”でも魅了

[ 2014年2月8日 05:30 ]

練習する浅田

ソチ五輪 フィギュア

 さあ、集大成の夢舞台の幕開けだ。7日(日本時間8日未明)の開会式を経て、8日から各競技が本格的にスタートし、フィギュアスケートの浅田真央(23=中京大)は団体女子ショートプログラム(SP)に出場する。7日午後の練習ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて出陣準備を整えた。SPの衣装を2種類、持参していることも判明。団体と個人戦(19日SP)で別の衣装を着用する“着せ替え真央”が、2種目で闘志を燃やす。

 ソチに広がった青空のように、浅田が澄んだ笑みを浮かべた。団体女子SPへの出場がこの日、正式決定。練習がなかった午前は選手村内を散歩してリラックスし、午後はサブリンクでの公式練習で汗を流した。「SPに集中していきたい。日本代表として来ているので、自分のため、日本のためにみんなで力を合わせて頑張りたい。緊張もあるけど頑張ります!」。集大成の夢舞台を前に、出陣準備は整った。

 公式練習で、本番を想定した猛烈なデモンストレーションを見せた。SP使用曲「ノクターン」に合わせ冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、3回転フリップに成功。3―2回転のコンビネーションではバランスを崩したが、スピンもステップも完遂した。ジャッジがいれば70点超えのスコアは間違いない内容。他にも3度、トリプルアクセルを着氷した。好調な動きだった6日の状態をキープしている。「調子は(日本でも)ずっと良かった。大丈夫」と手応えを口にした。

 オンアイスと同様、オフアイスでも万全だ。団体に出ることでSPは個人戦と合わせ2回滑る。「団体に出たかった?」と聞かれると「はい!」と即答。「この大きな舞台でもう一度滑るのはうれしいことなので」。今季はスケートアメリカとNHK杯は藤色、GPファイナル、全日本選手権は濃淡のある紫の衣装を着用。その2種類の勝負服を持ち込んでいる。「団体と個人戦で別の衣装を着ると思います」。衣装を使い分ける“着せ替え真央”は、個人戦のジャッジにも新鮮な印象を与えるのは間違いない。

 2度目の五輪。最後の夢舞台。浅田には過度の重圧はない。「ソチに来てからドキドキする時もあるし、ワクワクしてる時もある。いろいろ交じっているけど、リンクに来たら一緒」。6日の団体男子、ペアのSPはチーム席で応援した。「羽生選手も高橋選手も木原選手も自分ができる最高の演技をした。自分もそれに続きたい」。2種目を終えて日本は4位。ジャパンを表彰台に導くため、自らの個人戦につなげるため、トップは譲らない。

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2014年2月8日のニュース